Accept論文

Accept論文一覧

A "resect and watch" strategy with endoscopic resection for pharyngeal cancer with massive subepithelial invasion would not be rational.

受理日
Authors

Shimizu Y, Takahashi M, Yoshida T, Ono S, Mabe K, Kato M, Asaka M, Sakamoto N

雑誌名

Gastrointestinal Endoscopy

コメント

咽頭癌EMR/ESDの成績が静岡がんセンターから報告されていましたが、上皮下massive invasion症例(2000 μm - 9500 μm)にも手を出していて、頸部リンパ節転移が出てもあとから郭清すれば大丈夫、というワイルドすぎる内容だったので、咽頭癌ESDのパイオニアとしてLetter to the Editorの形でもの申しました。
Shimizuらもやっていた、とか書かれてましたが、私がやっていたのは1000 μm未満の症例です。咽頭癌ESDの発展、普及のためにも、こんな乱暴なことをしちゃいかんだろうと諭してあげました。
(清水)

Transpapillary Dilation of Refractory Severe Biliary Stricture or Main Pancreatic Duct by using a Wire-guided Diathermic Dilator (with video)

受理日
Authors

Kawakami H, Kuwatani M, Kawakubo K, Eto K, Haba S, Kudo T, Abe Y, Kawahata S, Sakamoto N.

雑誌名

Gastrointest Endosc

コメント

膵仮性嚢胞の瘻孔拡張用に開発された通電ダイレイターを難治性胆・膵管狭窄に対して応用し,狭窄部拡張(突破)に有用であるとの結果を報告しました.世界で第1例目の使用経験をEndoscopyに2012年に報告して以降,順調に症例が増え,この度はGIEに受理して頂きました.今後も新たなアイデアを論文化できるよう,頑張ります.
(河上)

Randomized clinical trial: Rabeprazole improves symptoms in patients with functional dyspepsia in Japan

受理日
Authors

Ryuichi Iwakiri, Kazunari Tominaga, Kenji Furuta, Masahiko Inamori, Takahisa Furuta, Hironori Masuyama, Kazunari Kanke, Akihito Nagahara, Ken Haruma, Yoshikazu Kinoshita, Kazuhide Higuchi, Shin’ichi Takahashi, Motoyasu Kusano, Katsuhiko Iwakiri, Mototsugu Kato, Michio Hongo, Hideyuki Hiraishi, Sumio Watanabe, Hiroto Miwa, Yuji Naito, Kazuma Fujimoto, Tetsuo Arakawa

雑誌名

AP&T

コメント

SAMURAIグループ(代表 荒川哲男先生)が主催するによる最初の論文となりました。日本人によるFDに対するPPIの有効性を見たRCTの結果です。Rabeprazole40mgまでは用量依存性にFD症状の軽減に有効でしたが、80mgとなると逆に有効性が低下したという結果です。解釈が難しいのですが無事受理されました。
(加藤元嗣)

Pharmacokinetic assessment of irinotecan, SN-38, and SN-38-glucuronide: a substudy of the FIRIS study.

受理日
Authors

Satoh T, Yasui H, Muro K, Komatsu Y, Sameshima S, Yamaguchi K, Sugihara K.

雑誌名

Anticancer Res. 2013 Sep;33(9):3845-53.

コメント

北大(HGCSG)レジメンであるIRISが検証されたFIRIS studyにおいて実施された、薬理学的解析研究を阪大の佐藤先生が纏めて報告してくれました。一つの研究から、このような副(子?)論文がいくつか書けるのは嬉しいものです。もちろん当化療Gメンバーは、このPK採血でも尽力してくれました。PKは本当に大変です。良くがんばってくれました。
(小松)

Hypoxia-inducible factors activate CD133 promoter through ETS Family transcription factors.

受理日
Authors

Ohnishi S, Maehara O, Nakagawa K, Kameya A, Otaki K, Fujita H, Higashi R, Takagi K, Asaka M, Sakamoto N, Kobayashi M, Takeda H.

雑誌名

PLoS One

コメント

大学に戻って3年,やっとプロジェクトの一つが形になりました.
これまで多大なご協力を賜りました皆様に感謝申し上げます.
私に北大での研究のチャンスを与えてくださいました浅香先生,帰局後に実験場所と優秀な学生を提供してくれた武田先生,研究立ち上げのために研究費をサポートしてくれた小林先生,研究内容の立案,学生指導,追加実験をしてくれた中川先生,前原くんをはじめとしてデータを出してくれた学生の方々,本当にありがとうございました(大西俊介).

Endoscopic in vivo cellular imaging of superficial squamous cell carcinoma of the head and neck by using an integrated endocytoscopy system (with video).

受理日
Authors

Shimizu Y, Takahashi M, Yoshida T, Ono S, Mabe K, Kato M, Asaka M, Hatanaka K, Sakamoto N

雑誌名

Gastrointestinal Endoscopy

コメント

頭頸部表在癌に対するエンドサイトスコピー(超拡大内視鏡)の診断能、有用性をNew
methodとしてまとめました。ホントにできるの?と思われてしまいそうな内容なので、説得力のあるビデオと写真をたくさん添付しました。

最近GIE誌にはcase reportとletterばっかりでしたので、久々にfull paperが書けて良かったです。
(清水)

Japanese multicenter experience of endoscopic necrosectomy for infected walled-off pancreatic necrosis: The JENIPaN study

受理日
Authors

Yasuda I, Nakashima M, Iwai T, Isayama H, Itoi T, Hisai H, Inoue H, Kato H, Kanno A, Kubota K, Irisawa A, Igarashi H, Okabe Y, Kitano M, Kawakami H, Hayashi T, Mukai T, Sata N, Kida M, Shimosegawa T

雑誌名

Endoscopy

コメント

全国多施設共同研究の結果がまとまりました.本邦発の多施設共同研究が一流誌にacceptされ,嬉しいです.
このままの勢いを維持すべく頑張りたいところですが,一方,主任研究者となった以降のプレッシャーは大変なものです.
岐阜大 安田先生より熱いコメントを参照ください.裏話も....LINKを参照ください.
(河上)

岐阜大学 第一内科 安田一朗先生のコメント

感染性膵壊死(Walled-off necrosis)に対する内視鏡的ネクロセクトミーの日本における現状を,全国16施設から57例のデータを集積してまとめました.
まず大丈夫だろうと思って最初に投稿したJGからrejectされた時には目の前が真っ暗になりましたが,論文の価値を信じて上位誌へ再投稿してのacceptは気分爽快です!!
EUS-FNAおよび関連手技において日本が欧米に後れをとっていたのは既に過去のことです.最近の日本の先生方のご活躍によってこの領域でもアメリカ・ヨーロッパに迫る第三極としての立場を固めつつあります.しかし,韓国・中国・インドなど他のアジア諸国から猛追されているのも事実です.もっともっと世界に向けて日本の優れた内視鏡手技・研究成果をアピールしていきましょう!!
(岐阜大学 第一内科 安田一朗)

A randomized, double-blinded, placebo-controlled, multicenter trial, healing effect of rebamipide in patients with low-dose aspirin and/or non-steroidal anti-inflammatory drug induced small bowel injury

受理日
Authors

Sei Kurokawa, Shinichi Katsuki, Tomoki Fujita, Yusuke Saitoh,
Hidetoshi Ohta, Kouji Nishikawa, Yasushi Sato, Yasuhiro Sato, Koji
Ohira, Masataka Yamada, Mototsugu Kato

雑誌名

Journal of Gastroenterology

コメント

北海道小腸研究会による多施設共同試験です。世界で初めてのNSAIDs小腸粘膜傷害に対するプラセボを対照としたRCTです。rebamipideの有効性は明らかで、どのような解析でも有意差がついています。NSAIDs小腸粘膜傷害に対する予防法が確立できたと思われます。Lancet,JAMAなど欧米の雑誌5誌からはrejectでした。やっとrebamipideについての理解があるJGで採択されました。
(加藤)

Acute pancreatitis caused by migration of the Anisakis parasite into the ampulla of Vater

受理日
Authors

Yamato H, Kawakami H, Takagi K, Ogawa K, Hatanaka K, Yamamoto Y, Naruse H, Kawakubo K, Sakamoto N

雑誌名

Gastrointestinal Endoscopy

コメント

2005年度に高木貴久子先生が第91回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会で発表された症例をまとめました.
成瀬先生,河上先生,川久保先生にご指導いただき,論文化することができました.この場をお借りして厚く御礼申し上げます.
(大和)



大和先生が市立函館病院赴任後に掘り起こした症例です.
時間はかかりましたが立派の一言に尽きます.特に,大和先生は写真の重要性を理解できたのではないでしょうか?
基幹病院でも引き続き論文化が出来るよう,今後も一緒に頑張りましょう!
(河上)

Outcomes and predictive factors of "not self-completion" in gastric endoscopic submucosal dissection for novice operators

受理日
Authors

Shouko Ono, Mototsugu Kato, Manabu Nakagawa, Aki Imai, Keiko Yamamoto,
Yuichi Shimizu.

雑誌名

Surgical Endoscopy

コメント

retrospective studyながら、比較的良い雑誌に受理されました。
現在、前向きにESD learning curveを試験中です。
(小野 尚子)

Human equilibrative nucleoside transporter 1 and Notch3 can predict gemcitabine effects in patients with unresectable pancreatic cancer

受理日
Authors

Eto K, Kawakami H, Kuwatani M, Kudo T, Abe Y, Kawahata S, Takasawa A, Fukuoka M, Matsuno Y, Asaka M, Sakamoto N

雑誌名

British Journal of Cancer

コメント

大学院を卒業し、1年以内のacceptを目標に論文を作成してきました。やっと届いたacceptの知らせは本当に嬉しいの一言です。
胆膵疾患の診療ならびに大学院での研究や論文作成の指導を頂いた河上先生、研究を支えて頂いた浅香先生、坂本先生、病院病理部 松野先生を始めとするスタッフの皆様方に心より感謝致します。
今後も研究内容をさらに検討し、日常診療への一助となれるよう深めていければ嬉しく思います。
(江藤)


検体採取から始まり、候補遺伝子の検索と解析、予後調査に至るまで、泥臭い研究でした。
何から何まで手探り状態で始めましたが、最高の形で結実しました。
(旧)第三内科時代から消化器領域の学内研究ではBJC誌へのacceptは初めてです。本当に良かったです!
(河上)

Endoscopic ultrasound-guided rendezvous procedure for unidentifiable papilla and non-dilated pancreatic duct

受理日
Authors

Kawakami H, Kuwatani M, Sakamoto N

雑誌名

Digestive Endoscopy

コメント

Interventional EUS関連のnew techniqueを一発acceptして頂きました。小ネタでDEN3連発になりました。すぐに形にしないと、競争社会ですので...。
(河上)

The Ability of A Novel Blue Laser Imaging System for the Diagnosis of Invasion Depth of Colorectal Neoplasms

受理日
Authors

Yoshida N, Hisabe T, Inada Y, Kugai M, Yagi N, Hirai F, Yao K, Matsui T, Iwashita T, Kato M, Yanagisawa A, Naito Y

雑誌名

Digestive Endoscopy

コメント

レーザー光を光源にした新たな内視鏡であるBlue Leaser Imagingの初めての論文です。大腸腫瘍の診断能においてNBIと非劣性であることを証明しています。BLIにはNBIとは違った微細診断を有していることが明らかになりつつありますが、営業的な面から急いで書かれた論文です。BLIの今後の展開に期待してください。
(加藤)

Optimal dose period for indisetron tablets for preventing chemotherapy-induced nausea and vomiting with modified FOLFOX6: a randomized pilot study.

受理日
Authors

Nakatsumi H, Komatsu Y, Yuki S, Sogabe S, Tateyama M, Muto S, Kudo M, Kato K, Miyagishima T, Uebayashi M, Meguro T, Oba K, Asaka M.

雑誌名

Chemotherapy. 2012;58(6):439-44

コメント

新規制吐剤を用いて、当Gで計画立案したRandomized pilot studyであり、HGCSG皆で頑張った結果を、中積先生が纏めて報告してくれました。この結果は前年のACOSでも中積先生からOral発表されAWARDを獲得した報告です。卒業論文として立派な報告だと思います。
(小松)

New stent exchange technique following endoscopic ultrasound-guided nasobiliary drainage

受理日
Authors

Kawakami H, Kuwatani M, Sakamoto N

雑誌名

Digestive Endoscopy

コメント

通電ダイレイターが発売され、EUSガイド下胆道ドレナージ術に応用されていますので、この手技は不要になります。
廃れる前のポテンヒットです。しかし,最近case reportは厳しいですね...。
(河上)

Preoperative percutaneous transhepatic biliary drainage is an option and limited only for patients with hilar cholangiocarcinoma in whom endoscopic nasobiliary drainage is technically difficult

受理日
Authors

Kawakami H

雑誌名

World Journal of Surgery

コメント

伝統的な外科雑誌ですが,術前胆道ドレナージ術に関して諭してあげました.外科系の最高峰雑誌である,Ann Surgの最新のreviewでもENBDが第1選択と明記してあります!
(河上)

Impact of Anticancer Treatment on Recurrent Obstruction in Covered Metallic Stents for Malignant Biliary Obstruction

受理日
Authors

Nakai Y, Isayama H, Mukai T, Itoi T, Maetani I, Kawakami H, Yasuda I, Maguchi H, Ryozawa S, Hanada K, Hasebe O, Ito K, Kawamoto H, Mochizuki H, Igarashi Y, Irisawa A, Sasaki T, Togawa O, Hara T, Kamada H, Toda N, Hamada T, Kogure H.

雑誌名

Journal of Gastroenterology

コメント

全国多施設共同研究の再解析の結果がまとまりました。海外には負けてられませんよね。東大 中井先生より"さらっと(結構,熱いな...)"コメントを頂くことができましたので、LINKを参照ください。
(河上)


東京大学消化器内科 中井陽介先生のコメント

昨年GI endoscopyにacceptされた中下部悪性胆道狭窄に対するWallFlex stentの多施設共同試験 (WATCH study)について、抗腫瘍療法の影響という点に注目した別解析論文です。


抗腫瘍療法を行う・行わないという判断を行う時点で、予後が大きく異なる2群を比較するという強いバイアスを避けるために、"競合リスク解析"という新しい解析法を用いました。
何はともあれ、1つの試験で集積したデータで2本の論文をpublishできたという"一粒で二度おいしい"研究でした。
今後も胆膵領域におけるevidenceを日本から世界へ発信すべく、All Japanで協力して頑張っていきましょう!
(東京大学消化器内科 中井陽介)


Preliminary report on a new fully covered metal stent designed for the treatment of pancreatic fluid collection

受理日
Authors

Yamamoto N, Isayama H, Kawakami H, Sasahira N, Hamada T, Ito Y, Takahara N, Uchino R, Miyabayashi K, Mizuno S, Kogure H, Sasaki T, Nakai Y, Kuwatani M, Hirano K, Tada M, Koike K

雑誌名

Gastrointestinal Endoscopy

コメント

東大消化器内科との共同研究です.年内ギリギリにacceptされました.東大 伊佐山先生より熱いコメントを頂くことができましたので,LINKを参照ください.
(河上)
東京大学消化器内科 伊佐山浩通先生のコメント

本論文は、膵仮性嚢胞の内視鏡治療における東京大学と北海道大学の共同研究である。

膵仮性嚢胞は、現在内視鏡的な治療の進歩により、低侵襲な治療が確立しつつある。最近では超音波内視鏡ガイド下に胃または十二指腸より嚢胞内腔を穿刺し、ガイドワイヤー挿入後に消化管壁、嚢胞壁を拡張し、ドレナージチューブを挿入する手技である。Plastic stentまたはnasobiliary drainage tubeが使用されてきたが、大口径を有するcovered metallic stentの有用性が報告され始めたところである。

我々は、専用のステントを韓国TaeWoong社より輸入し、臨床試験として治療を進めてきた。近年、膵仮性嚢胞は、いわゆる膵管閉塞・破綻に伴う貯留嚢胞「Pancreatic pseudocyst (PC)」と、急性膵炎後の壊死物質が被胞化された「Walled-off pancreatic necrosis (WOPN」」に分類されており、本論文では5例のPCと4例のWOPNに新しいcovered metallic stentを使用した。このステントは両端のフレアーが大きくて垂直に近い角度で立ち上がっており、内径も16mmとかなり大きいステントである。長さは3cmと短く、PCあるいはWOPNのドレナージに最適な形状となっている。PCではドレナージのみであるが、WOPNでは引き続きこのステントを通して直接スコープを嚢胞内に挿入して壊死物質を除去するnecrosectomyを施行する。超音波ガイド下治療の進歩に伴い、世界的に注目されている治療である。しかし、超音波内視鏡ガイド下治療はいずれも専用のデバイスがなく、広く普及するにはまだまだ時間が必要である。

本論文では、このステントの有用性と安全性をpilot studyとして評価しており、その安全性の高さから今後標準化への大きな役割を果たすものと考えている。
いずれにしてもこの先進的な領域に、積極的に取り組み、新しいデバイスを評価し得たことは世界から注目される業績と思われ、内視鏡治療の進歩に大きく貢献したものと自負している。

(東京大学消化器内科 伊佐山浩通)


Spontaneous intraductal stent migration after EUS-guided choledochogastrostomy

受理日
Authors

Kawakubo K, Kawakami H, Kuwatani M, Haba S, Kudo T, Abe Y,Sakamoto N

雑誌名

Endoscopy

コメント

事なきを得てよかった、という素直な気持ちを形にしたまでです。(川久保)
年内最後の吉報です。超音波内視鏡ガイド下"胆管・胃(前庭部)"吻合術後の偶発症の報告です。
偶発症が生じましたが、何とか保存的治療で対処できた点は良かったです。新たな手技なので、今後は"安全な手技"になるよう確立すべく、日々努力してゆきたいと考えています。(河上)

Validation study of a prognostic classification in patients with metastatic colorectal cancer who received irinotecan-based second-line chemotherapy.

受理日
Authors

Shitara K, Yuki S, Yamazaki K, Naito Y, Fukushima H, Komatsu Y, Yasui H, Takano T, Muro K.

雑誌名
コメント

愛知がんセンター、静岡がんセンターと当科化療Gがいっしょに纏めたstudy結果が報告されました。貴重な患者さんのデータを、他施設と協力して完成させるのも臨床研究の醍醐味です。このような研究は、今後も増えて行く事が予想できます。いずれは当Gでも1st authorをとるようにがんばって行きたいと思いますが、なかなか症例登録で上まれる施設ではないので大変です。
(小松)