Accept論文

Accept論文一覧

Alcohol involvement may modify the association between previous hepatitis B virus infection and hepatocellular carcinoma risk in steatotic liver disease

受理日
Authors

Naohiro Yasuura, Goki Suda, Masatsugu Ohara, Daisuke Yokoyama, Takatsugu Tanaka, Akimitsu Meno, Takuya Sho, Risako Kohya, Ruixin Deng, Qingjie Fu, Zijian Yang, Osamu Maehara, Shunsuke Ohnishi, Takashi Kitagataya, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Tatsuhiko Kakisaka, Akinobu Taketomi, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Journal of Gastroenterology

コメント

脂肪性肝疾患におけるHBV既往感染と肝細胞癌発症リスクの関連について検討しました。その結果、HBV既往感染の影響は飲酒の有無によって異なる可能性が示されました。MetALD/ALDでは肝細胞癌発症リスク上昇との関連が示唆され、一方でMASLD/cryptogenic SLDでは異なる傾向がみられました。
本研究にあたりご協力頂きました先生方に感謝申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
(保浦)

Circulating cfDNA CD86 methylation is associated with durable response to atezolizumab-bevacizumab in hepatocellular carcinoma

受理日
Authors

Akimitsu Meno, Masatsugu Ohara, Goki Suda, Takuya Sho, Osamu Maehara, Naohiro Yasuura, Risako Kohya, Takashi Sasaki, Tomoka Yoda, Sonoe Yoshida, Qingjie Fu, Zijian Yang, Shunichi Hosoda, Shunsuke Ohnishi, Takashi Kitagataya, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Mitsuteru Natsuizaka, Koji Ogawa, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Hepatology International

コメント

本論文では、切除不能肝細胞癌に対してアテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法を行った患者を対象に、治療開始前の血中cell-free DNA(cfDNA)を用いた解析を行い、治療効果や予後との関連を検討しました。その結果、血漿中cfDNA量が全生存期間と関連することに加え、cfDNAにおけるCD86メチル化状態が長期奏効と関連する可能性が示されました。特にCD86の特定CpG部位のメチル化は、治療効果を予測する非侵襲的バイオマーカー候補となり得ることが示唆されました。本研究が、肝細胞癌に対する免疫複合療法における個別化医療の発展に少しでも貢献できれば幸いです。研究の遂行ならびに論文作成にあたり、多大なるご指導・ご助言を賜りました坂本教授、須田先生、大原先生をはじめ、肝臓グループの先生方、共著いただいたすべての先生方に心より感謝申し上げます。
(目野)

HBsAg Glycan Isomer Predicts On-Treatment HBsAg Decline in Low-HBsAg Chronic Hepatitis B on Nucleos(t)ide Therapy

受理日
Authors

Daisuke Yokoyama, Goki Suda, Masatsugu Ohara, Takatsugu Tanaka, Shoichi Kitano, Osamu Maehara, Ruixin Deng, Qingjie Fu, Zijian Yang, Naohiro Yasuura, Akimitsu Meno, Risako Kohya, Takashi Kitagataya, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Shunsuke Ohnishi, and Naoya Sakamoto.

雑誌名

Virology Journal

コメント

本論文では、核酸アナログ製剤(NA)治療を開始した慢性B型肝炎患者を対象に、治療開始時のHBsAg糖鎖異性体(HBsAgGi)値がNA療法中のHBsAg低下を予測し得るかを後ろ向きコホート研究にて検討した。ベースラインHBsAg値が<3,000 IU/mLの患者群において、HBsAgGiは1年後のHBsAg低下と独立した関連を示した。ベースラインHBsAgGiの評価は、低HBsAg患者における予測精度を向上させ、NA療法中にHBsAg低下が期待できる患者の同定に有用である可能性が示されました。本研究において研究方法や論文作成にあたり多大なるご指導・ご助言を賜りました坂本教授、須田先生、大原先生をはじめ、肝臓グループの先生方、共著いただいた全ての先生方には心より感謝申し上げます。
(横山)

Small-bowel impaction caused by mechanical interlocking between duodenal metal and biliary plastic stents

受理日
Authors

Shinsuke Otagiri, Ryo Sugiura, Masataka Wada, Asako Nomura, Hiroki Egami, Kento Wakabayashi, Kenta Fujihata, Takehiko Katsurada, Satoshi Hirano, Naoya Sakamoto.

雑誌名

DEN open

コメント

十二指腸メタリックステントと胆管プラスチックステントが脱落し、絡まって回腸に嵌頓してしまい、経肛門小腸鏡で取れず手術加療を要した症例がDEN Open にアクセプトされました。二つのステントが絡まったことで嵌頓リスクが高まった可能性について報告しています。患者様のコンサルトをして頂き、論文のご指導をして頂いた杉浦先生、いつもありがとうございます。また、外科的考察を加えて頂いた和田先生、病理を提供して頂いた若林先生、一緒に内視鏡を行った当科の先生方に深く感謝申し上げます。
(小田切)

Buoyancy-assisted Grasp-Surface-Cut technique : A scissor-type mucosal incision approach for water-collecting esophageal regions where traction devices are difficult to deploy

受理日
Authors

Satoshi Abiko, Masaki Inoue, Shuichi Miyamoto, Masayoshi Ono, Shoko Ono and Naoya Sakamoto.

雑誌名

Clinical Endoscopy

コメント

食道ESDにおいて液体が貯留する部位では、視野確保や粘膜切開に難渋することがあります。本報告では、ハサミ型ナイフの把持機能と水中での浮力を利用して粘膜を浮上させて切開する「Buoyancy-assisted Grasp-Surface-Cut technique(浮上テクニック)」を紹介しました。本手技は、牽引デバイスの使用が困難な状況における新たな粘膜切開戦略となる可能性があります。
北海道大学病院消化器内科の先生方、ならびに内視鏡室・外来・病棟スタッフの皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
また、北海道大学病院の症例による復帰後初の報告となりましたことを、うれしく思っております。
(北海道大学病院 安孫子怜史)

Infliximab-Responsive Severe Ulcerative Colitis with Pyoderma Gangrenosum After IL-6 and IGF-1 Blockade

受理日
Authors

Shinobu Onishi, Shinsuke Otagiri, Akihiro Shinkai, Mika Watanabe, Sho Tanaka, Kenta Fujihata, Keiya Aoyama, Ayano Inoue, Takehiko Katsurada, Naoya Sakamoto.

雑誌名

ACG Case Reports Journal

コメント

昨年長期実習でIBDグループを回ってくれた大西さんが、消化器病学会地方会で発表した症例がACG Case Report Journal にアクセプトされました。IL-6とIGF-1に対する分子標的薬治療後に発症した、潰瘍性大腸炎と壊疽性膿皮症の報告になります。眼科的考察を加えて頂いた新海先生、壊疽性膿皮症に対する考察を加えて頂いた渡邉先生、病理を提供して頂いた井上先生に深く感謝申し上げます。
(文責:小田切)

Ultra-acute-onset arytenoid congestion during esophagogastroduodenoscopy

受理日
Authors

Katsuma Nakajima, MD, Ryo Sugiura, MD, PhD, Masaki Kuwatani, MD, PhD, Soichiro Oda, MD, Naoya Sakamoto, MD, PhD.

雑誌名

Gastrointestinal Endoscopy

コメント

上部消化管内視鏡検査時に経験した稀な合併症である披裂軟骨部に浮腫をきたした症例を報告いたしました。
臨床的疑問・論文作成に際してご指導・添削をいただきました杉浦先生、桒谷先生始め胆膵グループの皆様にこの場を借りて深く感謝申し上げます。
(中嶋)

Dual-mark-guided entry technique for preventing entry-site deviation during peroral endoscopic myotomy

受理日
Authors

Satoshi Abiko, Kei Ushikubo, Kazuki Yamamoto, Yohei Nishikawa, Ippei Tanaka, Haruhiro Inoue, and Naoya Sakamoto.

雑誌名

Endoscopy International Open

コメント

経口内視鏡的筋層切開術(Peroral endoscopic myotomy: POEM)におけるトンネルエントリー位置の偏位を防ぐための "dual-mark-guided entry technique" の報告がEndoscopy International Openに受理されました。
POEMでは、術後逆流を最小限に抑え、長期成績を安定させるために、下部食道括約筋(LES)における anterior sling fiber と posterior sling fiber の間、いわゆる "2時方向" を正確に同定することが重要とされています。
食道側で2時方向に粘膜切開を開始することで、LESの2時方向へスムーズに到達しやすくなり、胃小彎方向へ直線的な粘膜下トンネル形成が可能となります。一方で、特に初学者では、方向や高さのオリエンテーションが不正確となり、エントリー部位が意図せず偏位してしまうことがあります。
そこで今回、予定エントリー部位に2点のリファレンスマークを置き、それらを結ぶ形で粘膜切開を行う "dual-mark-guided entry technique" を考案しました。本手技により、エントリー方向の安定化および、より直線的なトンネル形成を目指しています。
昭和医科大学江東豊洲病院の井上晴洋教授をはじめ、同病院の先生方、内視鏡・外来・病棟スタッフの皆様、そして国内留学の機会を与えてくださった坂本先生に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
(北海道大学病院 安孫子怜史)

Short- and Long-Term Effectiveness and Safety of Vedolizumab in Crohn's Disease: A Multicenter Retrospective Study from the Hokkaido Phoenix Cohort

受理日
Authors

Shinsuke Otagiri, Keiya Aoyama, Takehiko Katsurada, Takahiro Ito, Atsuo Maemoto, Fumika Orii, Toshifumi Ashida, Masanao Nasuno, Hiroki Tanaka, Katsuyoshi Ando, Mikihiro Fujiya, Yoshihiro Yokoyama, Satoshi Motoya, Hiroshi Nakase.

雑誌名

Inflammatory Intestinal Diseases

コメント

本研究は、北海道Phoenixコホートにおけるクローン病患者を対象に、ベドリズマブの有効性と安全性を検討した多施設観察研究で、 Inflammatory Intestinal Diseases に受理されました。本研究の遂行および論文化にあたり、多大なるご指導を賜りました仲瀬先生、藤谷先生をはじめ、貴重なデータをご提供いただいたPhoenixコホート参加施設の先生方に深く感謝申し上げます。本研究成果が、クローン病治療における新たな知見の一助となり、治療選択の幅を広げることに寄与することを期待しております。
(小田切)

Prevalence and prognostic impact of the coexistence of cachexia and sarcopenia in patients with chronic liver diseases

受理日
Authors

T Takatsugu Tanaka, Goki Suda, Masatsugu Ohara, Daisuke Yokoyama, Shoichi Kitano, Osamu Maehara, Tomoka Yoda, Qingjie Fu, Zijian Yang, Naohiro Yasuura, Akimitsu Meno, Takashi Sasaki, Risako Kohya, Takashi Kitagataya, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Shunsuke Ohnishi, and Naoya Sakamoto.

雑誌名

Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle

コメント

本論文では、慢性肝疾患患者におけるカヘキシアとサルコペニアの頻度と予後への影響を後ろ向きに検討した研究であり、両者の併存は7.5%に認められました。両者を併せ持つ患者は筋力・筋量が低く、生命予後や肝関連イベント、再入院のリスクが高いことが明らかとなりました。これらの併存は独立した予後不良因子であり、早期診断と適切な介入の重要性が示唆されました。
本研究において研究方法や論文作成にあたり多大なるご指導・ご助言を賜りました坂本教授、須田先生、大原先生をはじめ、肝臓グループの先生方、共著いただいた全ての先生方には心より感謝申し上げます。
(田中)

Risk-stratified evaluation of prophylactic strategies for delayed bleeding after gastric ESD: a multicenter retrospective study on clipping efficacy in the low-risk category

受理日
Authors

Satoshi Abiko, Kenji Kinoshita, Hisashi Oda, Kazuteru Hatanaka, Yoshiya Yamamoto, Hirohito Naruse, Takuto Miyagishima and Naoya Sakamoto.

雑誌名

Acta Gastro-Enterologica Belgica

コメント

胃ESD後の遅発性出血に関する研究が、このたびアクセプトされました。
本研究では、胃ESD後の遅発性出血予防戦略について、BEST-Jスコアによるリスク層別化を用いて検討しました。我々が行っているmodified search, coagulation, and clipping(MSCC)法および、ポリグリコール酸シートとフィブリン糊を併用したPMSCC法の有効性を、市立函館病院および釧路労災病院の303例の後ろ向きデータを用いて評価しています。
その結果、低リスク群においてはMSCCにより遅発性出血は認められず、信頼区間上限も閾値を下回っており、シンプルかつ有効な予防戦略であることが示唆されました。一方で、中間リスク群では明確な結論には至らず、高リスク群においてはMSCCおよびPMSCCのいずれにおいても十分な予防効果は得られませんでした。
本研究は、遅発性出血予防において一律の対応ではなく、リスクに応じた戦略の重要性を示すものであり、特に低リスク症例に対しては簡便でコスト効率の高いMSCCが有用である可能性を示しました。一方で、高リスク症例に対しては、さらなる予防手技の開発や工夫が必要であると考えています。
今回の研究を通じて、日常診療の中で積み重ねてきた工夫を、リスク層別化という形で整理し、一定のエビデンスとして提示することができました。現在、ESD後潰瘍底に対する縫縮などの新たな手技についても実臨床においてその有用性が示唆されており、今後はより高リスク症例に対する戦略の確立に向けて、これらを含めたさらなる検討を進めていきたいと考えております。
多くの苦労を重ねながら施行してきた、釧路労災病院から市立函館病院に至る6年間の胃ESDの成績を、このたびまとめることができました。一例一例が思い出され、大変感慨深いものがあります。
本研究にご協力いただきました市立函館病院および釧路労災病院の先生方、両施設の内視鏡室・外来・病棟スタッフの皆様、坂本先生に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
(北海道大学病院 安孫子怜史)

Tenofovir alafenamide prevents HBV reactivation in anticancer/immunosuppression: 24-month multicentre prospective study

受理日
Authors

Goki Suda, Masatsugu Ohara, Masaru Baba, Yoshiya Yamamoto, Sonoe Yoshida, Qingjie Fu, Zijian Yang, Hidetaka Hosono, Daisuke Yokoyama, Shoichi Kitano, Takatsugu Tanaka, Akimitsu Meno, Naohiro Yasuura, Takashi Kitagataya, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Koji Ogawa, Osamu Maehara, Shunsuke Ohnishi, Takaaki Izumi, Ren Yamada, Takashi Meguro, Katsumi Terashita,k, Tomofumi Takagi, Jun Ito, Tomoe Kobayashi, Izumi Tsunematsu, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Journal of Infection

コメント

NORTE STUDY GROUPで行いましたHBV再活性化予防に対するTAFの前向き試験の最終解析が英国感染協会の学会誌 Journal of Infectionにアクセプトとなりました。
御指導頂きました坂本先生をはじめ 御参加、御協力頂きましたNORTE STUDY GROUP の先生方、北海道大学消化器内科肝臓グループの先生方にこころより、感謝申し上げます。
(須田)

Contrast-enhanced endoscopic ultrasound-guided additional ethanol ablation after early detection of occult residual pancreatic insulinoma

受理日
Authors

Ryo Sugiura, Masaki Kuwatani, Kazumichi Kawakubo, Shoya Shiratori, Soichiro Oda, Katsuma Nakajima, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Endoscopy E-videos

コメント

微小なインスリノーマに対するEUS下エタノール焼灼療法を行い、遺残部分への追加処置時にソナゾイド(ペルフルブタン)が有用であった症例を報告しました。

本処置の実施にあたりご指導いただいた桒谷先生、血糖管理にご尽力いただいた北海道大学病院 糖尿病・内分泌内科の先生方、ならびにNTT東日本札幌病院 糖尿病内科の先生方に心より御礼申し上げます。
(杉浦)

Corticosteroid rescue of immune checkpoint inhibitor-induced hepatitis triggers HCV reactivation in HCV-related HCC

受理日
Authors

Goki Suda, Masatsugu Oharaa, Masato Nakaia, Takuya Shoa, Naoya Sakamotoa.

雑誌名

European Journal of Cancer

コメント

irAE hepatitisを起こした HCV-HCCの患者にPSLを用いて治療を行った際にHCV再活性化により肝障害が起こる事がある事を報告した論文となります。
御指導頂きました坂本先生をはじめ 北海道大学消化器内科肝臓グループの先生方にこころより、感謝申し上げます。
(須田)

Lack of predictive value of esophageal multiple Lugol-voiding lesions for metachronous head and neck cancer in patients undergoing transoral surgery for superficial hypopharyngeal cancer

受理日
Authors

Masaki Inoue, Akihito Watanabe, Yuichi Shimizu, Kenichi Goda, Yuki Kimura, Suguru Ito, Keiko Yamamoto, Shoko Ono, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Esophagus

コメント

以前、私たちの研究グループは咽頭の不染帯病変の程度についても異時性頭頸部癌の発生リスクの指標になることを報告しました(Kimura Y, et al. Laryngoscope. 2021;131(9):2036-2040.)。しかしながら、食道の不染帯と咽頭の不染帯の関係性についてはよくわかっていませんでした。
本研究では食道と咽頭の不染帯の程度は一致していないこと、また、食道の不染帯所見は異時性頭頸部癌の発生リスク評価には有用ではないことが示されました。これらの結果から、咽頭病変のリスク評価には、咽頭における不染帯を評価に用いるべきであると考えられました。
本研究の遂行にあたり、貴重なデータを提供してくださった恵佑会札幌病院の渡邉昭仁先生をはじめとする耳鼻咽喉科・頭頸部外科の先生方に深く感謝申し上げます。また、研究立案および論文作成に指導いただいた清水勇一先生、研究の機会を賜りました小野尚子教授、坂本直哉教授に御礼申し上げます。
(井上)

Serum Fibroblast Growth Factor 21 Is a Novel Biomarker of Cachexia in Chronic Liver Disease

受理日
Authors

Takatsugu Tanaka, Goki Suda, Masatsugu Ohara, Osamu Maehara, Tomoka Yoda, Qingjie Fu, Zijian Yang, Naohiro Yasuura, Akimitsu Meno, Takashi Sasaki, Risako Kohya, Takashi Kitagataya, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Shunsuke Ohnishi, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Frontiers in Nutrition

コメント

本論文では、慢性肝疾患患者におけるカヘキシアの診断予測因子として血清FGF21の可能性について検討しました。慢性肝疾患におけるカヘキシアは予後不良と関連することが報告されております。本研究において血清FGF21はカヘキシア群で有意に高値を示し、多変量解析では血清FGF21がカヘキシアの独立したバイオマーカーとして同定されました。その結果から血清FGF21は慢性肝疾患におけるカヘキシアの有用な予測因子であり、早期介入による予後改善に寄与する可能性が示唆されました。
本研究において研究方法や論文作成にあたり多大なるご指導・ご助言を賜りました坂本教授、須田先生、大原先生をはじめ、肝臓グループの先生方、共著いただいた全ての先生方には心より感謝申し上げます。
(田中)

Association of proton pump inhibitor and potassium-competitive acid blocker use with discontinuation and intolerance of oral 5-aminosalicylic acid in patients with ulcerative colitis

受理日
Authors

Shinsuke Otagiri, Takahiro Ito, Keiji Yagisawa, Ayumu Sugitani, Atsuo Maemoto.

雑誌名

JGH open

コメント

札幌東徳洲会病院在籍時に実施した、潰瘍性大腸炎における初回5-ASA治療時のPPI/PCAB併用の影響に関する観察研究が、JGH Open にアクセプトされました。本研究の実施にあたり、ご指導・ご助言を賜りました前本先生、伊藤先生、八木澤先生、杉谷先生に、深く感謝申し上げます。
(小田切)

Chronological change in subcutaneous adipose tissue radiodensity as a predictor of surgical outcome in patients with perihilar cholangiocarcinoma undergoing major hepatectomy

受理日
Authors

Ryo Sugiura, Masaki Kuwatani, Takehiro Noji, Kazumichi Kawakubo, Yoshitsugu Nakanishi, Kimitaka Tanaka, Satoshi Hirano, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Hepatobiliary & Pancreatic Diseases International

コメント

近年、各種悪性疾患において皮下脂肪のCT放射線密度(SATr)の上昇(脂肪の質低下)が生命予後不良と関連すると報告されています。
今回、広範な肝切除を行った肝門部領域胆管癌において、術前待機期間中にSATrが上昇する群が術後予後が不良であることを示しています。
以前の緩和的化学療法を行った進行胆道癌での研究と合わせて、胆道癌における生命予後に皮下脂肪の質も関与しており、今後の研究が必要な状態と考えます。

肝門部領域胆管癌に対して広範な肝切除を施行しデータをご提供いただきました消化器外科II 平野教授、野路教授、中西先生、田中先生には厚く御礼申し上げます。
また、研究、論文作成に関しましてご指導いただきました桒谷先生に感謝いたします。
(杉浦)

Effect of skeletal muscle mass loss on outcomes of patients with intraductal papillary mucinous neoplasm

受理日
Authors

Soichiro Oda, Kazumichi Kawakubo, Ryo Takagi, Katsuma Nakajima, Shoya Shiratori, Hiroki Yonemura, Shunichiro Nozawa, Ryo Sugiura, Masatsugu Ohara, Masaki Kuwatani, Naoya Sakamoto.

雑誌名

Pancreas

コメント

学位基礎研究と並行して取り組んでいた観察研究が、Pancreas誌にacceptされました。これで、手持ちの研究内容は何とか大学院在学中に全て消化でき、とても嬉しく思っております。

IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)の膵発癌リスクや予後については多くの研究がなされており、その症例数の多さから適切なfollow方法について日々議論が繰り広げられています。患者層は中高年に多く併存疾患による他因死も多いため、厳重なfollowを要する患者群とそうでない患者群の層別化が求められています。
一方、高齢者では骨格筋量が減少し、それに伴い様々な疾患の予後悪化を来たすのみならず、全身の慢性炎症による発癌リスク上昇が報告されています。
そこで今回、IPMN患者の骨格筋量を初診時点のCT画像から測定し、発癌や予後との相関について後方視的に検討しました。結果、骨格筋量減少は予後悪化だけでなく、膵発癌イベントを有意に増加させる因子であることが明らかになりました。さらに、骨格筋量が少なく併存疾患指標が少ない患者層では他因死が少なく膵発癌も多いことが分かり、より厳重な画像検査によるfollowが必要となる可能性があります。
解析症例数は700例程度で検出力がやや不足していると指摘されておりましたので、今後は前向き研究でさらに多くの症例数を集積した追加研究が必要ですが、IPMNと骨格筋量というhot topicを組み合わせた新たな視点を提供できたのではないかと考えております。

本研究にあたり立案から論文執筆まで全ての段階で御指導頂きました川久保先生、統計解析のアドバイスを賜りました生物統計部門の髙木先生、日々の御指導を賜りました坂本教授、日々の臨床やデータベース構築に御協力頂きました胆膵グループの先生方に深く御礼申し上げます。
(小田)

The lever-action drill technique: a universal approach to facilitate efficient tunneling in peroral endoscopic myotomy

受理日
Authors

Satoshi Abiko, Yohei Nishikawa, Yuta Tamaru, Kei Ushikubo, Kohei Shigeta, Kazuki Yamamoto, Ippei Tanaka, Mayo Tanabe, Nikko Theodore Valencia Raymundo, Manabu Onimaru, Haruhiro Inoue and Naoya Sakamoto.

雑誌名

ACG Case Reports Journal

コメント

経口内視鏡的筋層切開術(Peroral endoscopic myotomy: POEM)における効率的なトンネリングを促進する汎用的アプローチの報告がACG Case Reports Journalに受理されました(https://doi.org/10.14309/crj.0000000000001964)。
POEMにおいて、胃食道接合部を越えて胃側へ 2 cm の範囲まで粘膜下トンネルおよび筋層切開を延長することは、標準的手技とされています。しかし、下部食道括約筋による強い抵抗や、粘膜下トンネルの屈曲により、初学者では十分にトンネルを延長できないことがあります。内視鏡用オーバーチューブ挿入時の回転操作には、軸方向の安定性と摩擦軽減という 2 つの普遍的原理が含まれており、これらが柔らかく狭い腸管腔内でのスムーズな前進を可能にしています。この原理をPOEMのトンネル内操作に応用することで、我々は Lever-Action Drill(LAD)テクニックを開発しました。ここでいう "drill" とは掘削の意味ではなく、ねじのように回転しながら前進する動作を指します。
マウスピースを支点とし、内視鏡の硬性部をレバーのように操作することで、てこの原理が働き、内視鏡先端は最小限の力で右・左方向のねじれ運動を高速に繰り返します。このねじれ運動によって摩擦が減少しつつ、軸方向の安定性が維持され、内視鏡の直線的な前進性が向上します。LAD テクニックはPOEM手技におけるトンネル作成を容易にする可能性があります。
昭和医科大学江東豊洲病院の井上晴洋教授をはじめ、同病院の先生方、内視鏡・外来・病棟スタッフの皆様、そして国内留学の機会を与えてくださった坂本先生に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。
(北海道大学病院 安孫子怜史)