Accept論文
Accept論文一覧
Phase II Study of Ramucirumab Plus Irinotecan Combination Therapy as Second-Line Treatment in Patients with Advanced Gastric Cancer: HGCSG1603
- 受理日
Yasuyuki Kawamoto, Satoshi Yuki, Kentaro Sawada, Michio Nakamura, Osamu Muto, Susumu Sogabe, Yoshiaki Shindo, Atsushi Ishiguro, Atsushi Sato, Yasushi Tsuji, Masayoshi Dazai, Hiroyuki Okuda, Takashi Meguro, Kazuaki Harada, Mari Sekiguchi, Kazufumi Okada, Yoichi M Ito, Yuh Sakata, Naoya Sakamoto, Yoshito Komatsu
- 雑誌名
The Oncologist
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切除不能進行胃がんの二次治療はPTX+Ramucirumabがスタンダードですが、前治療歴や有害事象等にPTXが不適と考えられる患者群が存在します。そのような患者さんに対して提案可能なレジメンの開発として本研究が行われました。Irinotecan+Ramucirumab併用療法の有効性と安全性を評価することを目的とした第II相試験になります。
北海道消化器癌化学療法研究会(HGCSG)22施設で、2018年1月から2019年9月の間に35名の患者さんに御参加いただきました。 統計学的にはprimary endpointを惜しくもmetできなかったのですが、中央値等でみると治療成績は既存の治療と遜色なく、二次治療でタキサン系薬剤が使用しにくいような患者さんに提案可能な治療選択肢と考えております。Irinotecan+Ramucirumabは胃がん治療ガイドラインにも「条件付きで推奨されるレジメン」の一つとなっており、本試験は実際のデータを添える研究になったと思われます。
御協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
(川本)
The potential of soluble CD14 in discriminating nonalcoholic steatohepatitis from nonalcoholic fatty liver disease
- 受理日
Akihisa Nakamura, Koji Yamamoto, Rei Takeda, Ren Yamada, Akinori Kubo, Kenichi Morikawa, Sayaka Ando, Tomoe Shimazaki, Takaaki Izumi, Machiko Umemura, Takashi Kitagataya, Taku Shigesawa, Kazuharu Suzuki, Megumi Kimura, Masato Nakai, Takuya Sho, Goki Suda, Mitsuteru Natsuizaka, Koji Ogawa, Shunsuke Ohnishi, Hiroshi Takeda and Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Hepatology research
- コメント
NASHマウスモデルにおけて血清sCD14値や腸内細菌との関連性を示し、血清sCD14値がヒトNAFLDとNASHを判別する病態マーカーとなりうる可能性を示した論文になります。ご指導頂きました、森川先生、山本先生、坂本教授に深謝申し上げます。
宜しくお願い申し上げます。
(北見赤十字病院 中村)
A rare adverse event after endoscopic retrograde cholangiography
- 受理日
Ryutaro Furukawa, Masaki Kuwatani, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Internal Medicine
- コメント
他院から紹介となった、ERCPの稀な合併症である胆汁漏についての報告です。ご指導頂きました桒谷将城先生に深く感謝申し上げます。
(古川 龍太郎)
Prediction of hepatocellular carcinoma using age and liver stiffness on transient elastography after hepatitis C virus eradication
- 受理日
Masato Nakai, Yoshiya Yamamoto, Masaru Baba, Goki Suda, Akinori Kubo, Yoshimasa Tokuchi, Takashi Kitagataya, Ren Yamada, Taku Shigesawa, Kazuharu Suzuki, Akihisa Nakamura, Takuya Sho, Kenichi Morikawa, Koji Ogawa, Ken Furuya, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Scientific Reports
- コメント
当院、市立函館病院、JCHO北海道病院3施設のHCV排除後の新規発癌の予測因子を解析した論文が、このたびScientific Reportsにアクセプトとなりました。
年齢と、フィブロスキャンによる肝硬度測定によって、発癌低リスク群の囲い込みが可能であることを示した論文になります。
初回の投稿からかなり時間を要してしまいましたが、なんとか形にすることができ、安堵しております。
市立函館病院山本義也先生、JCHO北海道病院馬場先生には詳細なデータをいただきました。この場を持ちまして感謝させていただきます。また、論文作成にあたり、御指導、御助言いただいた坂本教授、須田先生をはじめ、症例の登録や症例の管理、データ収集などにご尽力いただいた北大肝臓グループの先生方にも心よりの感謝を申し上げます。
(中井 正人)
Assessment of postoperative common bile duct stones after endoscopic extraction and subsequent cholecystectomy
- 受理日
Ryo Sugiura, Hideaki Nakamura, Shoichi Horita, Takashi Meguro, Kiyotaka Sasaki, Hidetoshi Kagaya, Tatsuya Yoshida, Hironori Aoki, Takayuki Morita, Miyoshi Fujita, Eiji Tamoto, Masayuki Fukushima, Yoshitomo Ashitate, Takashi Ueno, Akio Tsutaho, Masaki Kuwatani, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Surgical Endoscopy
- コメント
北海道消化器科病院での単施設後ろ向き研究です。
総胆管結石+胆嚢結石症例において、内視鏡治療+胆嚢摘出術が広く行われていますが、時として胆管結石再発を経験し、その原因としてERCPでの不完全採石、術中の胆嚢結石落石、結石再形成、が挙げられますが、その詳細はわかっていません。
当院ではERCPで胆管結石除去後に胆管プラスチックステントを留置し、術後早期に再度ERCPを行い結石の確認と除去を行なっており、ERCPでの不完全採石+術中の胆嚢結石落石について検討いたしました。
結果として術後早期のERCPでpostoperative stoneを25.5%で認め、sludgeを含めると36.8%であり、比較的高率にpostoperative stoneが起こるとわかりました。リスク因子として、ERCP時の胆管結石6個以上、胆嚢管結石の存在、胆嚢結石10個以上、が挙げられます。
内視鏡治療+胆嚢摘出術を行ってもpostoperative stoneが比較的高率にあるため、特にリスク因子がある症例ではフォローアップを中断せずに画像検査or追加ERCPを行うことが良い、と示しています。
本研究を行うにあたり、ご協力頂きました北海道消化器科病院の先生方、ご助言頂きました桒谷先生に厚く御礼申し上げます。
(北海道消化器科病院 杉浦 諒)
Changes in Serum Growth Factors during Lenvatinib Predict the Post Progressive Survival in Patients with Unresectable Hepatocellular Carcinoma
- 受理日
Zijian Yang, Goki Suda, Osamu Maehara, Masatsugu Ohara, Sonoe Yoshida, Shunichi Hosoda, Megumi Kimura, Akinori Kubo, Yoshimasa Tokuchi, Qingjie Fu, Ren Yamada, Takashi Kitagataya, Kazuharu Suzuki, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Mitsuteru Natsuizaka, Kenichi Morikawa, Koji Ogawa, Shunsuke Ohnishi and Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Cancers
- コメント
レンバチニブの治療を受けた肝細胞癌患者さんの血清生長因子の経時変化について調べさせていただいた論文がcancersにアクセプトされました。
研究の立案及び常に指導していただいた須田先生、前原先生、坂本教授、実験と統計を教えていただいた木村さん、吉田先生、得地先生、データの集めにご協力いただいた先生各位に心より感謝を申し上げます。
(楊)
Endoscopic nasobiliary drainage comparable with endoscopic biliary stenting as a preoperative drainage method for malignant hilar biliary obstruction: A multicenter retrospective study
- 受理日
Ryo Sugiura, Masaki Kuwatani, Tsuyoshi Hayashi, Makoto Yoshida, Hideyuki Ihara, Hiroaki Yamato, Manabu Onodera, Akio Katanuma
- 雑誌名
Digestion
- コメント
悪性肝門部領域胆管閉塞に対する術前胆道ドレナージ方法について、北海道多施設での研究を行わせて頂きました。
日本では術前にENBDが主に使用されていますが、インサイドステントの使用、術前マネージメントの変化、などから改めて悪性肝門部領域胆管閉塞に対する術前ドレナージ方法について評価が必要であると考えました。
初回ドレナージ方法を評価する既報がほとんどですが、本研究は各施設のキャンサーボードで最終的な手術方針が決定された状態のドレナージ方法を評価しています。
結果として、ENBDは従来のEBS(乳頭出し)、インサイドステントと比較して機能不全、合併症に差を認めませんでした。(なお、サブ解析では高度狭窄Bismuth-III, IV症例においてはENBDは従来のEBSと比較すると機能不全に陥りづらい、インサイドステントとは差がない)
しっかりとした術前診断がついた段階では、どのドレナージ方法でも選択可能であり、手術待機期間が長い場合などENBDからEBS(特にインサイドステント)ヘ変更することも問題ないと示しています。
本研究を行うにあたり、大変ご多忙な中ご協力頂きました参加御施設の先生方、研究立案から論文受理までご指導頂きました桒谷先生に感謝申し上げます。(北海道消化器科病院 杉浦 諒)
Effect of switching from tenofovir disoproxil fumarate to tenofovir alafenamide on lipid profiles in patients with hepatitis B virus infection
- 受理日
Kazuharu Suzuki , Goki Suda, Yoshiya Yamamoto, Satoshi Abiko, Kenji Kinoshita, Shuichi Miyamoto, Ryo Sugiura, Megumi Kimura, Osamu Maehara, Ren Yamada, Takashi Kitagataya, Taku Shigesawa, Masatsugu Ohara, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Mitsuteru Natsuizaka, Kenichi Morikawa, Koji Ogawa, and Naoya Sakamoto of the NORTE Study Group
- 雑誌名
PLOS ONE
- コメント
この度、当院と北大病院でのHBV感染者を対象としたTAF治療の脂質代謝に関する変化をまとめた論文がPLOS ONE誌にアクセプトされました。
2001年に山本義也先生が当院に赴任されてからの弛まぬご努力が、大学病院の協力のもと原著論文という形でとうとう実を結ぶことができ大変光栄に思います。
また論文作成に際しご指導頂きました須田先生、坂本先生大変ありがとうございました。当院はどの分野も症例数が多く、さらには医療クラークさんのサポートも充実しており、臨床研究を行いやすい環境が揃っております。これからもこの環境に甘んじることなく頑張っていこうと思います。今後ともどうかよろしくお願い致します。
(市立函館病院 鈴木和治)
Eradication of Helicobacter pylori improves dyspepsia symptoms in elderly people
- 受理日
Ikko Tanaka, Shoko Ono, Yoshihiko Shimoda, Masaki Inoue, Sayoko Kinowaki, Momoko Tsuda, Masayoshi Ono, Keiko Yamamoto, Yuichi Shimizu , Mototsugu Kato, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
BMC Gastroenterology
- コメント
ピロリ関連ディスペプシアは高齢者でもピロリ除菌をすることで非高齢者に劣らず長期間的な改善効果が得られたという論文になります。高齢というだけで除菌をためらいがちですが、高齢者でもピロリ除菌のメリットは十分あるように思います。高齢社会における診療の参考になれば幸いです。論文作成にあたりご指導いただきました小野尚子先生をはじめ、御共著の先生方には心より感謝申し上げます。
(田中)
Evaluation of the risk of metachronous multiple squamous cell carcinoma of the head and neck after transoral surgery based on the genetic polymorphisms of alcohol dehydrogenase 1B and aldehyde dehydrogenase 2
- 受理日
Masaki Inoue, Yuichi Shimizu, Masanobu Taniguchi, Yuki Kimura, Hiroto Furuhashi, Akira Dobashi, Takashi Ikeya, Kenichi Goda, Masayuki Kato, Mototsugu Kato, Naoya Sakamoto, Akihito Watanabe
- 雑誌名
Carcinogenesis
- コメント
頭頸部表在癌の内視鏡治療後に発生する異時性多発頭頸部癌のリスクを、飲酒喫煙習慣とアルコール代謝遺伝子に基づいて検討した論文です。多施設研究を行いました。飲酒の継続と、ADH1Bのホモ低活性型、ALDH2のヘテロ欠損型がリスクが高く、見方を変えれば節酒によってかなり異時癌の発生を抑制できる可能性があるだろうということがわかりました。頭頸部表在癌は内視鏡や診断技術の進歩によって今後、発見率は上がってくるだろうと予測され、この論文の重要性はますます高まってくるものと考えています。ご協力いただいた他施設の先生方、誠にありがとうございました。また、このような貴重な研究の機会を与えてくださった坂本直哉教授、研究計画書から論文の作成までご指導いただきました清水勇一先生には深く感謝申し上げます。
(井上)
Successful resection of a protruding tumor with the muscle-retracting sign during rectal ESD using an isolation method and picking technique with a clutch cutter
- 受理日
Satoshi Abiko, Koji Hirata, Kazuharu Suzuki, Kenji Kinoshita, Kazuteru Hatanaka, Yoshiya Yamamoto and Hirohito Naruse
- 雑誌名
Endoscopy
- コメント
筋層牽引所見のある隆起型の直腸腫瘍をハサミ型ナイフであるクラッチカッターを使用し、isolation methodとpicking technique を用いて切除した症例です (https://doi.org/10.1055/a-1669-8365)。isolation method はNTT東日本関東病院から報告されているdouble-tunnel methodに触発されて、考案しました。クラッチカッターの刃の先端を用いたpicking techniqueは、繊細に狙った部位だけを切除するときに有用です。
日本および東アジアでは広く普及している大腸ESDを欧米に、さらには全世界に広めていくためにクラッチカッターを使用したテクニックが有用ではないか、と思っております。
成瀬先生をはじめとして、市立函館病院の先生方、内視鏡、外来、病棟スタッフの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
(市立函館病院 安孫子怜史)
Severe spruelike enteropathy and collagenous colitis caused by olmesartan
- 受理日
Shiho Kaneko, Kana Matsuda, Yasuko Mizuta, Shoya Shiratori, Kazuma Kishi, Akihisa Nakamura, Masataka Yagisawa, Nobuyuki Ehira, Minoru Uebayashi and Hiroya Kobayashi
- 雑誌名
BMC gastroenterology
- コメント
北見赤十字病院で経験した「オルメサルタン関連スプルー様腸疾患」の症例です。顕微鏡的大腸炎を合併した症例は数例報告がありますが、その詳細な経過に関してはほとんど報告がありませんでした。本症例は小腸だけでなく大腸に関しても臨床的・病理学的改善をフォローできた貴重な症例です。レジデントカンファレンスで発表し、初めての論文発表まで辿り着くことができました。論文作成にあたり熱心に御指導いただきました松田先生をはじめ、共著者の皆様に心より感謝申し上げます。
(北見赤十字病院 金子)
Endoscopic treatment for hepaticojejunostomy anastomotic stricture - advantages and disadvantages of balloon dilatation with stenting
- 受理日
Masaki Kuwatani, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Digestive Endoscopy
- コメント
DENの査読論文に対するeditorialを書かせていただきました.胆管空腸吻合部狭窄に対して,バルーン拡張は当然の手技ですが,さらにステント留置を追加することにおける利点と欠点を述べました.
(桒谷)
Have you ever seen the surface of a fractured metallic stent using a scanning electron microscope?
- 受理日
Kazuma Kishi, Yoko Taya, Takashi Kato
- 雑誌名
Journal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences
- コメント
北海道医療センターに従事していた際に経験した、良性胆管狭窄に対して留置していた胆管金属ステントが断裂した症例を電子顕微鏡にて原因究明した論文です。レジカンで発表した症例をなんとか論文化することができました。今まで金属ステントの断面を電子顕微鏡で解析した報告はなく、面白い症例報告になったのではないかと思います。論文作成にあたり、御指導いただきました北海道医療センターの多谷容子先生、苫小牧市立病院の加藤貴司先生、多岐にわたり御助言いただきました桒谷将城先生に心より感謝申し上げます。
(岸)
Possible correlation between increased serum free carnitine levels and increased skeletal muscle mass following HCV eradication by direct acting antivirals
- 受理日
Yoshimasa Tokuchi, Goki Suda, Megumi Kimura, Osamu Maehara, Takashi Kitagataya, Kubo Akinori, Sonoe Yoshida, Qingjie Fu, Yang Zijian, Shunichi Hosoda, Masatsugu Ohara, Ren Yamada, Kazuharu Suzuki, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Mitsuteru Natsuizaka, Kenichi Morikawa, Koji Ogawa, Shunsuke Ohnishi, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Scientific Reports
- コメント
以前投稿した慢性肝疾患患者におけるシスタチンCを用いた腎機能評価の有用性についての論文で、HCVに対するDAAs治療後に骨格筋量が増加することが分かり、その骨格筋量の増加と血清遊離カルニチン値に相関関係があることを示した論文です。
論文作成にあたり、御指導いただきました坂本教授、須田先生をはじめ、御共著の先生方に心より感謝申し上げます。
(得地)
Risk of pancreatitis following biliary stenting with/without endoscopic sphincterotomy: A randomized controlled trial
- 受理日
Shin Kato, Masaki Kuwatani, Manabu Onodera, Taiki Kudo, Itsuki Sano, Akio Katanuma, Minoru Uebayashi, Kazunori Eto, Mitsuharu Fukasawa, Shunpei Hashigo, Takuji Iwashita, Makoto Yoshida, Yoko Taya, Hiroshi Kawakami, Hironari Kato, Yousuke Nakai, Kasen Kobashigawa, Shuhei Kawahata, Susumu Shinoura, Kei Ito, Kimitoshi Kubo, Hiroaki Yamato, Kazuo Hara, Iruru Maetani, Tsuyoshi Mukai, Goro Shibukawa, Takao Itoi
- 雑誌名
Clinical Gastroenterology and Hepatology
- コメント
胆管プラスチックステント留置時の乳頭切開がERCP後膵炎発症抑制に寄与するのか、というクリニカルクエッションを解明するべく計画した多施設共同RCTが5年を経て結実しました。結果は当初の想定に反し、乳頭切開の効果を支持する内容となりました。ともあれ、胆膵日常診療において、インパクトのあるエビデンスの楔を打ち込むことができたのではないかと思います。研究の遂行にあたっては、時に継続さえも危ぶまれる困難もありましたが、常に二人三脚で寄り添い励まし、あらゆる点に細やかなご指導を頂きました桒谷 将城先生、外部資金の獲得など万端のサポートを頂きました坂本直哉教授、そしてご多忙の中多くの症例をご登録いただいた協力施設の先生方と参加をご快諾頂いた被験者の皆さまに、この場を借りて心より感謝申し上げます。
(加藤)
Genomic profiling of intestinal/mixed-type superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors
- 受理日
Shuichi Miyamoto, Goki Suda, Marin Ishikawa, Hideyuki Hayashi, Satoshi Nimura, Yoshihiro Matsuno, Ryo Mori,Shigeki Tanishima, Takahiko Kudo, Tomofumi Takagi, Yoshiya Yamamoto, Shoko Ono, Yuichi Shimizu, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
JGH open
- コメント
内視鏡切除を行なった(最大で12mmの小病変)のSNADETsに対してNGSを用いて解析したものです。本検討では小さなLow-grade adenomaでもKRAS.BRAF変異を認めました。SNADETsの癌化などを検討していく上で貴重なデータと考えています。内視鏡・病理・実験・遺伝子解析と多くの方々に協力していただき、とても思い入れのある論文となりました。大変時間がかかりましたが、しっかりとした形で終えることができ本当に嬉しいです。発案の段階からご指導いただきました須田先生をはじめ、ご協力いただきました先生方にこの場をお借りして感謝申し上げます。引き続きスウェーデンの地から精進いたします。
宮本秀一(Karlstad Central Hospital, Sweden)
Clinical and image characteristics of IgG4-relateted sclerosing cholecystitis
- 受理日
Masaki Kuwatani, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Diagnostics
- コメント
まだ確立されいないIgG4関連硬化性胆嚢炎についての診断と画像診断のポイントをレビューさせていただきました。
今後の診断基準作成にあたっての礎に少しも貢献できればよいなと思います。
(桒谷)
Characteristics and Lenvatinib Treatment Response of Unresectable Hepatocellular Carcinoma with Iso-High Intensity in the Hepatobiliary Phase of EOB-MRI
- 受理日
Akinori Kubo, Goki Suda, Megumi Kimura, Osamu Maehara, Yoshimasa Tokuchi, Takashi Kitagataya, Masatsugu Ohara, Ren Yamada, Taku Shigesawa, Kazuharu Suzuki, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Mitsuteru Natsuizaka, Kenichi Morikawa, Koji Ogawa, Shunsuke Ohnishi and Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Cancers
- コメント
CTNNB-1 変異を有す肝細胞癌は免疫チェックポイント阻害薬に耐性があり、CTNNB-1変異はEOB-MRIで早期相・平衡相共に等~高信号で描出される肝細胞癌、いわゆるGreen hepatomaとの関連が手術例を中心に報告されています。しかしながら、全身化学療法を必要とする非切除肝癌におけるGreen hepatomaの有病率やCTNNB-1変異の頻度、予後については明らかになっていませんでした。
今検討では、Lenvatinib治療を受け、EOB-MRI検査歴がある切除不能肝細胞癌患者52例においてGreen hepatoma症例は7例(13%)である事が明らかとなりました。非Green hepatomaとGreen hepatomaでLenvatinib治療のPFS、OSは同様であり、有意差はみられませんでした。また、cf DNA採取されたGreen hepatoma 3例を遺伝子解析したところ、3例中2例でCTNNB-1変異を認めました。一方非Green heoatoma 4例のcf DNAを用いた遺伝子解析結果は、全例CTNNB-1変異を認めませんでした。Green hepatomaとCTNNB-1変異には非切除肝癌であっても関連があり、EOB-MRIでGreen hepatomaを同定することは非切除肝細胞癌に対する薬物療法選択に寄与する可能性が考えられました。本研究にあたりご指導頂きました坂本教授や須田先生をはじめ、共著の先生方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
(肝臓グループ 久保彰則)
Frequency and characteristics of overestimated renal function in Japanese patients with chronic liver disease and its relation to sarcopenia
- 受理日
Sonoe Yoshida, Goki Suda *, Masatsugu Ohara, Megumi Kimura, Osamu Maehara, Qingjie Fu, Zijian Yang, Shunichi Hosono, Akinori Kubo, Yoshimasa Tokuchi, Kazuharu Suzuki, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Mitsuteru Natsuizaka, Kenichi Morikawa, Koji Ogawa, Shunsuke Ohnishi, Naoya Sakamoto
- 雑誌名
Nutrients
- コメント
慢性肝疾患患者では、筋萎縮により血清クレアチニンに基づく腎機能が過大評価されている可能性があります。今回の検討では24.8%の症例で腎機能が過大評価されており、肝硬変やPMI値と有意に関連している結果でした。また、腎機能過大評価群では筋肉量低下やサルコペニアを高率に呈しており、慢性肝疾患では腎機能が実際よりも過大評価されている可能性を念頭におくことが必要と考えます。論文作成にあたり御指導賜りました坂本教授、須田先生をはじめ、共著の先生方に心より感謝申し上げます。
(肝臓グループ 吉田苑永)