組織再生幹細胞研究グループ

当グループは平成22年度に発足し,8年目を迎えました.現在最も力を入れてやっていることは,羊膜由来の間葉系幹細胞を用いた消化器疾患の再生医療です.

メンバー

大西俊介,川久保和道,山本幸司,津田桃子,村中徹人,大原正嗣,杉浦諒,付慶傑,加藤新

研究内容

  1. 羊膜由来間葉系幹細胞を用いた再生医療
  2. がんの蛍光イメージング
  3. 六君子湯によるがん患者のQOL向上のための臨床研究
  4. がん幹細胞マーカーCD133の発現調節機構の解明

紹介

当グループは平成22年度に発足し,8年目を迎えました.現在最も力を入れてやっていることは,羊膜由来の間葉系幹細胞を用いた消化器疾患の再生医療です.これまでに炎症性腸疾患モデル(Cell Transplant 2015, Am J Transl Res 2017),肝硬変モデル(Transplant Direct 2015),放射線腸炎モデル(Cytotherapy 2015),膵炎モデル(Pancreas 2016),食道ESD後狭窄モデル(Gastrointest Endosc 2017)に対する効果を明らかにし,報告してきました.これらの報告をもとに,クローン病とGVHDに対するfirst-in-human臨床試験がまもなく開始される予定です.将来的に羊膜間葉系幹細胞を再生医療等製品として承認を得て,臨床の現場に届けることをめざしています.

その他,平成26年から東大の蛍光イメージングの大家である浦野教授と共同研究を開始し,膵がんのEUS-FNA検体を用いて,東大が開発した蛍光プローブをふりかけて蛍光で検出することの有用性を明らかにしました(Mol Imaging Biol, 2016).また,頭頸部がんのESD摘出標本を用いた研究も行い,その有用性が明らかになりました(BMC Cancer 2016).

さらに,六君子湯がCDDPによる食欲不振を抑えるのかを検討する臨床研究を,北大婦人科とその関連病院の協力を得て実施し,ポジティブな結果が得られたため報告しました(J Gynecol Oncol 2017).現在,検証的試験を実施すべく準備を進めております.

がん幹細胞マーカーCD133の発現調節機構については,多くの薬学部の学生さんに助けていただき,2013年PLoS Oneに発表しましたが,その後も薬学部の学生さんが引き継いでやっております.


以上,当グループの研究内容は多岐にわたりますが,臨床に直結した,臨床講座ならではの,臨床に還元できる研究をめざしております.

文責:大西 俊介(2017.4)