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昭和大学江東豊洲病院の安孫子先生の論文が、Endoscopyにアクセプトとなりました

論文タイトル Segmental absence of intestinal musculature in the cecum of an adult identified during endoscopic submucosal dissection
受理日 2024年7月29日
Authors Satoshi Abiko, Kosuke Nagai, Kenji Kinoshita, Kazuteru Hatanaka, Yoshiya Yamamoto and Hirohito Naruse.
雑誌名 Endoscopy
コメント 開腹虫垂切除後、虫垂口近傍の盲腸ESD中に発見された成人の盲腸におけるSegmental absence of intestinal musculature (SAIM)の報告がEndoscopyのE-Videosにacceptされました(https://dx.doi.org/10.1055/a-2409-0022)。
病変切除後、虫垂切除後の残存虫垂基部近くに5 mmのSAIMを認め、クリップで閉鎖されました。ESD後のCT検査では後腹膜に少量のairが見られましたが、幸いにもfree airはなく、保存的治療で改善しました。後天性SAIMは、複数回の手術や慢性便秘による虚血が原因と考えられています。本症例では、虫垂炎およびその外科的介入が後天性SAIMの原因であった可能性があります。
開腹虫垂切除後、虫垂口近傍の盲腸ESDを行う際には、SAIMの可能性を考慮する必要があるのかもしれません。
成瀬先生をはじめとして、市立函館病院の先生方、内視鏡、外来、病棟スタッフの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
(昭和大学江東豊洲病院、国内留学中 安孫子怜史)