ニュース

昭和大学江東豊洲病院の安孫子先生の論文が、ACG Case Reports Journalにアクセプトとなりました

論文タイトル Pyloric gland adenoma covered by normal mucosa in the stomach
受理日 2024年5月23日
Authors Satoshi Abiko, Katsuma Nakajima, Koji Hirata, Kazuharu Suzuki, Kenji Kinoshita, Kazuteru Hatanaka, Yoshiya Yamamoto, Hirohito Naruse and Naoya Sakamoto
雑誌名 ACG Case Reports Journal
コメント 正常粘膜で覆われた幽門腺腺腫の報告がACG Case Reports Journalにacceptされました(https://doi:10.14309/crj.0000000000001396)。
胃体中部小彎前壁に直径18mmの1つの開口部を持つ隆起性病変があり、拡大内視鏡を用いたNBI観察では、開口部内および周囲に異型粘膜は観察されませんでした。EUSでは、粘膜下層に低エコー領域が見られました。生検では悪性所見は認められず、経過観察と診断的治療としてのESDを迷いました。隆起性病変は前回と比較して増大傾向を示しており、確定診断のためにESDを施行し、幽門腺腺腫の診断となりました。
内視鏡医は、胃の正常粘膜で覆われた隆起性病変(生検では悪性所見は認められず)を発見した場合、幽門腺腺腫の可能性にも注意を払うべきではないか、と思っております。

成瀬先生をはじめとして、市立函館病院の先生方、ご助言をいただいた恵佑会第2病院の小平純一先生、市立函館病院の内視鏡、外来、病棟スタッフの皆様、坂本先生に、この場をお借りして御礼申し上げます。
(昭和大学江東豊洲病院、国内留学中 安孫子怜史)