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市立函館病院の安孫子先生の論文が、ACG Case Reports Journalにアクセプトとなりました

論文タイトル Successful resection of a gastric tumor with severe fibrosis using endoscopic submucosal tunnel dissection and a picking technique with a clutch cutter
受理日 2022年07月19日
Authors Satoshi Abiko, Katsuma Nakajima, Koji Hirata, Kazuharu Suzuki, Kenji Kinoshita, Kazuteru Hatanaka, Yoshiya Yamamoto and Hirohito Naruse
雑誌名 ACG Case Reports Journal
コメント 高度線維化のある胃腫瘍をハサミ型ナイフであるクラッチカッターを使用し、以前に我々がEndoscopyで報告したpicking technique を用いて切除した症例です (https://doi.org/10.14309/crj.0000000000000852)。胃角部小弯周囲の高度線維化病変は胃ESDの残された課題だと思います。今回、胃体下部小弯の病変を最初、反転(retroflex view)でIT knife-2を使用して剥離していましたが、高度線維化が出現し、難渋しました。レスキュープランとして、forward viewで口側からクラッチカッターを用いて、トンネル作成し、picking techniqueで高度線維化を切除することが出来ました。
クラッチカッターによるpicking techniqueの利点は、通常のESDを施行した症例よりも高い一括完全切除率と低い穿孔リスクではないか、と思っております。
成瀬先生をはじめとして、市立函館病院の先生方、内視鏡、外来、病棟スタッフの皆様に、この場をお借りして御礼申し上げます。
(市立函館病院 安孫子怜史)