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久保先生の論文が、Cancersにアクセプトとなりました

論文タイトル Characteristics and Lenvatinib Treatment Response of Unresectable Hepatocellular Carcinoma with Iso-High Intensity in the Hepatobiliary Phase of EOB-MRI
受理日 2021年7月16日
Authors Akinori Kubo, Goki Suda, Megumi Kimura, Osamu Maehara, Yoshimasa Tokuchi, Takashi Kitagataya, Masatsugu Ohara, Ren Yamada, Taku Shigesawa, Kazuharu Suzuki, Naoki Kawagishi, Masato Nakai, Takuya Sho, Mitsuteru Natsuizaka, Kenichi Morikawa, Koji Ogawa, Shunsuke Ohnishi and Naoya Sakamoto
雑誌名 Cancers
コメント CTNNB-1 変異を有す肝細胞癌は免疫チェックポイント阻害薬に耐性があり、CTNNB-1変異はEOB-MRIで早期相・平衡相共に等~高信号で描出される肝細胞癌、いわゆるGreen hepatomaとの関連が手術例を中心に報告されています。しかしながら、全身化学療法を必要とする非切除肝癌におけるGreen hepatomaの有病率やCTNNB-1変異の頻度、予後については明らかになっていませんでした。
今検討では、Lenvatinib治療を受け、EOB-MRI検査歴がある切除不能肝細胞癌患者52例においてGreen hepatoma症例は7例(13%)である事が明らかとなりました。非Green hepatomaとGreen hepatomaでLenvatinib治療のPFS、OSは同様であり、有意差はみられませんでした。また、cf DNA採取されたGreen hepatoma 3例を遺伝子解析したところ、3例中2例でCTNNB-1変異を認めました。一方非Green heoatoma 4例のcf DNAを用いた遺伝子解析結果は、全例CTNNB-1変異を認めませんでした。Green hepatomaとCTNNB-1変異には非切除肝癌であっても関連があり、EOB-MRIでGreen hepatomaを同定することは非切除肝細胞癌に対する薬物療法選択に寄与する可能性が考えられました。

本研究にあたりご指導頂きました坂本教授や須田先生をはじめ、共著の先生方にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
(肝臓グループ 久保彰則)